以前にこんなアメマスと出逢っていた。道東の某沼でのこと。
産卵後だったのか、なにか病気だったのか…。 流石に驚いた記憶が蘇ってくる。
いつもだったらウキウキ釣行の後での釣果をご披露するところではあるが、かの如く
釣行に出られない日々が続くと、今回のように過去のライブラリーからキワモノのネタ
が発掘されることもあるようだ。
この沼は大型の虹鱒が釣れることで少しは有名だったりするはずだが、哀しいことに
胸鰭が欠落していたり、ヒレが丸くなっていたりと、要するに養殖した成体虹鱒を放流
している沼だと聞いている。
その手付かずの大自然に抱かれてポツンとフローターで浮く様は、何にも代え難い
貴重なものであることは間違いないが、水面下で蠢くそれらの様は些か微妙なようだ。
それでも自然繁殖も進んでいるようで、小型ではあるがヒレピンの虹鱒が葦際で掛か
ることも多くある。
きっと…、その沼でも世代が進む中で水中でもより誇らしい環境が整っていくことを願う
ばかりである。
その時、僕らにナニができるのだろう…。