Angler's Do!
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北海Do!より愛をこめて ~     略して『アラDo!』~我が敬愛すべき北海道の鱒と仲間たちのことを書こうと思います。
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<cast-83> 神の霧羽衣 ~ FFF2009⑤
5月16日午前4時少し前のこと。いつものように漁協ワンドから出航。
15日の朝と打って変ったように無風。かなり濃い霧に覆われた阿寒湖。
去年経験したそれよりは薄いような気はするが、去年の経験から自然と舵を持つ手からも
緊張している状態が伝わってくる。

先に出た「まりもっこり号」は正に「五里霧中」の状態で心持たない2馬力のエンジンで前進。
行き先はヤイタイ島…のはず。
いつも背にする漁協ワンドの風景を何度も何度も確認しながら方向を微調整する。
やや暫くすると、その漁協ワンドも視界から消える。

その頃、後ろから「脱北船」の船影が見えてくる。時に同時に出たであろう何艇かの船も
思い思いの方向に散っていく。「五里霧中」とはいえ心に余裕も出てくる。

すると雄阿寒岳方向に日の出が透けて見えてくる。
まるで片栗粉で『とろみ』をつけた鍋の上に生卵を一つ落としているかのような感覚だ。
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トロンとして湖面は、波の動きをも緩慢にさせているように見える。益々神秘的な時間となる。

ヤイタイ島の位置が確認出来るか出来ないかの辺りで「脱北船」が横に着ける。
これから起きるであろう幸運に満ちた時間を全員が確信しているかのように、3人の顔に笑み
が沸く。 そう言えばシャッターを押す僕にも堪えきれない笑みが…。
a0111917_11155497.jpg


その「脱北船」が抜き差って行った頃に不意に視界が開き出す。どうやら霧を抜けたようだ。
阿寒湖の霧は、いつも僕に思いも寄らぬチャンスをもたらせてくれている。
その霧から抜けるか抜けきらぬ内に見事な瞬間を切り取ることが出来た。
a0111917_11191710.jpg


このあとで起きた北の楽園での稀有な出来事は、きっと忘れることはないだろう。
あの研ぎ澄まされた感覚は、あの霧の中で憑依した神様の仕業だったと今ながらにして想う。
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by kin-ame | 2009-05-19 11:24 | Flyfishing